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生活保護基準引き下げに納得がいかない

生活保護は、生活に困窮する人々の最低限度の生活を保障する制度です。

しかし、近年、生活保護基準の引き下げが議論され、実施されるケースが増えています。

このような引き下げに納得がいかない場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

そこで、この記事では、生活保護の額が減少した場合の対処法について詳しく解説します。

生活保護の額が減少した場合の対処法

生活保護基準が引き下げられ、生活保護受給額が減少した場合の対処法は以下の通りです。

引き下げ理由の確認

まず、生活保護基準が引き下げられた理由を確認することが重要です。

生活保護基準は、経済状況や物価変動に応じて見直されることがありますが、その判断が必ずしも正当であるとは限りません。

そこで、引き下げの背景や根拠を理解することで、適切な対策を取るための足掛かりとなる可能性が高いです。

したがって、まずは市区町村の福祉課や生活保護担当者に問い合わせ、生活保護が減額された具体的な理由を確認しましょう。

不服申立てを検討

引き下げに納得がいかない場合、不服申立てを行うことができます。

不服申立てとは、行政の決定に対して異議を申し立てる手続きです。

具体的には、都道府県知事に対して審査請求を行うことが可能です。

審査請求は、決定があったことを知ってから3か月以内に行う必要があるため、早めの行動が求められます。

また、審査請求に対する裁決の結果にも不服がある場合は、厚生労働大臣に対して再審査請求を行うことができます。

弁護士や支援団体の相談

生活保護基準の引き下げに対して不服を感じた場合、弁護士や生活保護に詳しい支援団体に相談することをおすすめします。

これらの専門家や団体は、法律的な観点からアドバイスを提供するため、事案に応じて最適な結果を得ることができる可能性が高まります。

行政訴訟を検討

審査請求や再審査請求が終わってもなお不服がある場合、最終的な手段として行政訴訟を検討することもできます。

行政訴訟は、行政の決定が法律に違反している場合に、裁判所に対してその決定の取消しを求める手続きです。

行政訴訟は、時間を要しますが、引き下げが不当であると感じる場合は、訴訟によって権利を守ることも検討する余地があるでしょう。

まとめ

生活保護基準の引き下げに納得がいかない場合に、これを争うには、審査請求や行政訴訟などといった法的手続きによる場合が多いです。

これらの手続きは、法的な手続きが多く、一人で処理することは難易度が高いです。

そこで、生活保護基準が引き下げられ、生活保護費が減額された場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

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谷 次郎

谷 次郎Jiro Tani

個人の法律問題から専門的な事件まで、豊富な経験を活かしてご相談者様のお悩みを親身に伺います。問題が悪化してから来られるよりも、早めのご相談が、時間もコストもかからずに解決するケースがほとんどです。

所属団体
大阪労働者弁護団
経歴
2012年 弁護士登録

事務所概要

事務所名
冠木克彦法律事務所
弁護士
谷 次郎(たに じろう)
所在地
〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満1丁目9番13号パークビル中之島501号
電話番号
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